年間スケジュール(2022年度)

令和4年4月23日(土)~令和4年6月26日(日)

© Mitsuaki Iwago

写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き2」

NHK BSプレミアムで放送中の人気番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」の写真展を開催します。ブラジル・リオデジャネイロ南東部のコパカバーナビーチでモテモテの人気ネコ「シキンニョ」や全米最大の都市ニューヨークのピザ屋の看板ネコ「ホワイトスライス」など、世界60ヶ所以上の撮影地から厳選した16地域の個性溢れるネコたちの作品を紹介します。番組ファンはもちろん、ファンならずとも楽しめる“イワゴーネコワールド”をぜひお楽しみください。


ネコはヒトと共に生きています。「いい子だね」とカメラを向けるとき大切にしていることは、ネコを愛する気持ちです。その思いを察するのか、特別な贈り物のようなしぐさを見せてくれるネコたちに、愛は深まるばかりです。― 岩合光昭

 



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※土曜日、5月5日(木・祝)は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
令和4年7月2日(土)~令和4年8月28日(日)

© Hiroshi Abe

あべ弘士の絵本と美術
―動物たちの魂の鼓動―

旭山動物園の飼育員として25年間勤務した経歴を持つ、絵本作家・あべ弘士。動物たちに宿る野生の本能を見つめ共に生きた経験が、あべの描く物語に今も息づいています。
生まれ育った北海道の大自然や文化をテーマとした作品をはじめ、近年では北極や南米への取材旅行を精力的に行い、鮮やかな色彩で動物たちの命の物語を発表し続けています。
嵐の夜、暗闇の中でヤギと天敵であるオオカミが互いを誰か知らずに出会い、その正体を知った後も友情を育んでいく代表作『あらしのよるに』(作:木村裕一)をはじめ、人気の「ライオンの〇〇ないちにち」シリーズなど、今年創作活動33年目を迎えたあべの絵本原画を中心に、その足跡を紹介します。



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※8月1日(月)は入館無料(創立者・佐野隆一翁生誕日)
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
※8月21日(日)は1割引(県民の日)
令和4年9月3日(土)~令和4年10月23日(日)

小原古邨 海をこえた花鳥の世界
―原安三郎コレクションを中心に

にわか雨に佇む白鷺、雫に濡れた葉蔭の雀、陽ざしのなかに舞う蝶 ― 自然とともにいきる鳥や虫たちの姿が、深く心に刻まれます。

小原古邨(おはら こそん)(1877~1945)は金沢に生まれ、鈴木華邨(すずき かそん)に日本画を学び、のちに木版画を手掛けました。古邨は、生きものの姿かたちを細やかにとらえ、余白に湿潤な大気をも感じさせる、日本画としての自然描写に徹しました。原画の趣(おもむき)は浮世絵伝統の精緻な彫(ほり)や摺(すり)の技で見事に息づき、欧米で高く評価されました。

古邨亡き後、その名を知る人は少なくなりましたが、近年公開された、原安三郎(はら やすさぶろう)旧蔵の古邨版画250余点は、画業を顕彰する新たな光となりました。

このたび、同コレクションや小原家所蔵の名品に、師・鈴木華邨の絵画等を合わせた約100点を紹介します。欧米で愛された、繊細で色彩豊かな古邨の花鳥画をお楽しみください。



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※9月19日(月・祝)敬老の日は65歳以上無料
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
令和4年10月29日(土)~令和4年12月18日(日)

「鎌倉殿」と武将たち―浮世絵版画・浅井コレクションの名品
歌川国芳から月岡芳年まで

「鎌倉殿(かまくらどの)」とは鎌倉幕府の初代将軍源頼朝(みなもとのよりとも)であり、ひいては鎌倉幕府や同幕府の将軍を指します。いま、テレビドラマで注目される「鎌倉殿」の時代を、浮世絵版画でたどる展覧会を開催します。

本展を構成する浅井コレクションは、大阪の古書店主・浅井勇助(あさいゆうすけ)が収集した浮世絵版画です。このたびは3万余枚もの収集品から厳選した約100点を展示します。
出品作は、歌川国芳(うたがわくによし)や月岡芳年(つきおかよしとし)ら武者絵を得意とした絵師たちによるもので、平安時代末期から鎌倉時代前期にかけての歴史や伝説を、華麗な色彩と大胆な構図で臨場感豊かに描き出しています。

源頼朝の平家討伐、牛若丸(うしわかまる)と弁慶(べんけい)の出会い、源義経(みなもとのよしつね)と静御前(しずかごぜん)の悲恋、北条家の三つ鱗紋(うろこもん)誕生話など、激動の時代の名場面を、頼朝旗挙(はたあ)げの地で是非ご覧下さい。

★新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、事前に「ご来館のみなさまへのお願い」をご確認の上ご来館いただきますようお願いいたします。

「「鎌倉殿」と武将たち」は写真撮影できません。展示室での撮影をご遠慮くださいますようお願いいたします。
※2階ロビーに写真撮影可能な「フォトスポット」があります



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
令和5年1月7日(土)~令和5年2月12日(日)

乱世を駆け抜けた名刀
―戦国の動乱から徳川の時代へ―

日本各地に有力武将が並び立ち鎬(しのぎ)を削った時代、織田信長が長篠の戦いの褒美とした一文字、豊臣秀吉の遺物として藤堂高虎が拝領した大兼光、武田信玄の馬手差(めてざし)と伝える助宗、上杉謙信ゆかりの火車切、穂先に止まったトンボが真っ二つになったという本多忠勝の蜻蛉切の槍など、際立った個性の武将たちと共に乱世を駆け抜けた名刀が今に伝わります。
戦乱の世に終止符を打ち実現された太平の江戸時代、徳川家康のお抱え工・康継をはじめ、各大名家のお抱え刀工が鍛錬した刀剣や、徳川将軍家伝来の名刀も併せてご紹介します。

主な出品作品
・国宝 太刀 銘 一 鎌倉時代 個人蔵
・国宝 薙刀 銘 備前国長船住人長光造 鎌倉時代 佐野美術館蔵
・重要文化財 刀 無銘 正宗 鎌倉時代 佐野美術館蔵
・重要文化財 太刀 銘 長元 鎌倉時代 佐野美術館蔵
・重要文化財 刀 朱銘 義弘/本阿(花押)〈名物 松井江〉 鎌倉時代 佐野美術館蔵
・重要文化財 刀 金象嵌銘 備前国兼光/本阿弥(花押)〈名物 大兼光〉 南北朝時代 佐野美術館蔵
・重要文化財 秋草文黒漆太刀拵 室町時代 佐野美術館蔵
・重要美術品 脇指 銘 相模国住人広光/康安二年十月日〈号 火車切〉 南北朝時代 佐野美術館蔵
・短刀 銘 備州長船兼光/延文五年十一月日 南北朝時代 個人蔵
・大笹穂槍 銘 藤原正真作〈号 蜻蛉切〉 室町時代 個人蔵
・短刀 銘 助宗〈号 おそらく助宗〉 室町時代 個人蔵
・刀 銘 洛陽一条堀川住藤原国広造/慶長十八年二月日 松兵庫頭所持 江戸時代 佐野美術館蔵
・織田有楽手紙 光明院御房宛 桃山時代 佐野美術館蔵
・黒織部くい違い茶碗 桃山時代 佐野美術館蔵
・尾形乾山 絵替小皿 江戸時代 個人蔵
・海北友松 煙寺晩鐘図 桃山時代 個人蔵



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
令和5年2月18日(土)~令和5年4月2日(日)

佐野美術館でひな祭り

今年もひな祭りの季節がやってきました。佐野美術館の様々な雛をご紹介します。
涼やかな目許が印象深い享保(きょうほう)雛は、ほっそりと伸びた指先、左右に張った袖など、他の雛とはまったく違う魅力にあふれています。
江戸の名工原舟月(はらしゅうげつ)作と伝わる古今雛は、浮世絵から抜け出てきたかのような豪華な姿で、現在の雛の形はここから始まったといわれます。
檜皮葺(ひわだぶき)の屋根も見事な御殿飾りは大正時代の名品です。御所を精巧に模した建物は部材ひとつひとつを組み立てるいわば“ジャパニーズ・ドールハウス”です。
幼い表情が可愛らしいおぼこ雛は趣向を凝らした「変わり雛」のひとつで、はち切れんばかりの明るい顔立ちに思わず笑みを誘われます。
そして江戸八丁堀の名物と謳われた極小雛飾り。細緻な蒔絵の美しさは必見です。
春の一日、佐野美術館のひな祭りで優雅にお過ごしください。



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引