年間スケジュール(2021年度)

令和3年4月10日(土)~令和3年5月23日(日)

佐野美術館創立55周年・三島市制80周年 記念

言霊の墨 金澤翔子の世界

ひときわ細やかな感性と激しい情熱を、筆と墨で表現する天才書家・金澤翔子の展覧会を開催いたします。

書家である母・泰子は、待望の我が子がダウン症を抱えているとわかり、5歳から翔子に書を教え始めました。翔子の人生には常に書があり、書とともに喜怒哀楽を経験し成長しました。

本展では当時10歳の翔子が、普通学級への通学を拒否され、娘の行く末を案じ葛藤する母親の叱咤激励のもと、力の限り書いた「涙の般若心経」をはじめとする代表作から近作までの約50点をご紹介します。

金澤翔子公式サイト



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※土曜日、5月5日(水・祝)は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
令和3年5月29日(土)~令和3年7月4日(日)

©Keiko Sena 1969
佐野美術館創立55周年・三島市制80周年 記念

『ねないこだれだ』誕生50周年記念
せなけいこ展

みないこは おばけになって とんでいけ!

『ねないこだれだ』や『めがねうさぎ』の作者として知られる絵本作家のせなけいこ(1931-)は、1969年、子育てに奔走する中、37歳で絵本作家としてデビューしました。以来、おばけや妖怪、うさぎなどをモチーフに、貼り絵の手法を用いて生み出したシンプルながらも独創的な絵本は、世代を越え、多くの親子に読み継がれるロングセラーとなっています。

本展では、代表作のひとつ『ねないこだれだ』の誕生50周年を記念し、絵本デビュー作の「いやだいやだの絵本」4冊シリーズをはじめとする絵本原画や貴重な資料など、約250点を出品。これまであまり知られていなかった、絵本作家デビュー前の幻燈や紙芝居の仕事もひもとき、せなけいこの創作の全貌を紹介します。会場には楽しい仕掛けもご用意し、小さなお子さんにも楽しんでいただける展覧会です。

せなけいこ展 公式サイト



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※毎週土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
令和3年7月17日(土)~令和3年8月29日(日)

佐野美術館創立55周年・三島市制80周年 記念

渡辺省亭
―欧米を魅了した花鳥画―

知られざる日本画家、ここに蘇る

明治から大正時代に活躍した日本画家、渡辺省亭(わたなべ せいてい)(1852~1918)の全画業を紹介する初の展覧会です。
省亭は幕末の江戸に生まれ、16歳より歴史画家・菊池容斎(きくち ようさい)の内弟子となりました。その後輸出工芸品の下絵を手掛け、28歳で日本画家として初めて渡仏、印象派の画家ドガとの交流、万国博覧会への出品やイギリスでの個展により高く評価されました。省亭は卓越した画技と精緻な写実表現による花鳥画で国内での地歩を築きましたが、後年は画壇を離れ自らの画風を貫き、68歳で世を去りました。
没後は回顧展もなく知る人ぞ知る存在でしたが、再評価の気運が高まる今、海外や個人の所蔵を中心とした名品約100点が一堂に会します。柔らかな質感に富む花や鳥、湿潤な大気、粋で艶やかな江戸美人など、省亭の描く彩り豊かな絵画世界を是非ご覧ください。

 



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※8月1日(日)は入館無料(創立者・佐野隆一翁生誕日)
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
※8月21日(土)は1割引(県民の日)
※本展チケット半券のご提示で、会期中2回目以降の入館料2割引
令和3年9月4日(土)~令和3年10月17日(日)

佐野美術館創立55周年・三島市制80周年 記念

加守田章二 天極をさす

天才的な造形力と卓越した技で近代日本陶芸史に大きな足跡を残した陶芸家、加守田章二(かもだ しょうじ)(1933 –1983)の展覧会を開催します。

加守田は大阪府岸和田市に生まれ、京都市立美術大学(現・京都市立芸術大学)で陶芸家富本憲吉(とみもと けんきち)らに師事、1959年栃木県益子に窯を開いて独立しました。同地では灰釉や鉄釉の表現を追い求め、1967年陶芸家として唯一となる高村光太郎賞を受賞しました。1969年岩手県遠野に拠点を移し、翌年「曲線彫文」シリーズを発表して陶芸界に衝撃を与え、さらにその翌年には一転して朱・緑・白といった色を用いた「彩陶」を展開、その後も作風を変化させながら精力的に作品を発表しました。

本展では、加守田の初期から晩年までの仕事、特に作家として飛躍した益子時代から遠野時代前期の名品を中心とする約100点を展示します。

49歳の若さでこの世を去った加守田が、「陶」という素材を用いて表現したかったものとは何だったのか。多彩な作品群の中に、加守田が目指したただ一つの「天極」を見出だすことができると考えています。

 



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※9月20日(月・祝)敬老の日は65歳以上無料
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
令和3年10月23日(土)~令和3年12月19日(日)

佐野美術館創立55周年・三島市制80周年 記念

宮西達也の世界
ミラクルワールド絵本展

絵本を描き続けて40年、ヘンテコリンで愉快なキャラクターが活躍する作品が大人気の、宮西達也の展覧会を開催します。
優しき暴れん坊のティラノサウルス、哀愁漂うウルトラマン、個性豊かなネコやぶた、おおかみたち…宮西達也が子どもたちに伝えたいのは夢、希望、何より優しさと思いやり。私たちの心をグッとつかんで離さない、そんな絵本を作り続ける宮西達也の創作の秘密に迫ります。
最新作を含む人気絵本の原画約260点に加え、作家活動の原点ともいえる学生時代の作品、創作のアイディアが詰まったスケッチ、作画技法の解説などをあわせて展示します。
心躍る宮西ワールドを体感してください!

 



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
令和4年1月8日(土)~令和4年2月13日(日)

重要文化財 刀 無銘 正宗(部分) 鎌倉時代 佐野美術館蔵
佐野美術館創立55周年・三島市制80周年 記念

名刀百花

武士が台頭した時代、多くの名刀が誕生しました。平安時代の備前を代表する正恒(まさつね)、後鳥羽院の御番鍛冶(ごばんかじ)を務めた粟田口国安(あわたぐち くにやす)、鎌倉幕府のお膝元で鍛刀した相州正宗(そうしゅう まさむね)、新刀の祖・堀川国広(ほりかわ くにひろ)。

それぞれの時代を代表する名匠が現れ、時代を牽引する刀剣を生み出しました。それらの刀剣は、武田信玄、上杉謙信、織田信長など歴史に名を馳せた武将の愛蔵となり、大切に現代へと受け継がれています。

百花の如くそれぞれに魅力を放つ名刀をお楽しみください。

 



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
令和4年2月19日(土)~令和4年4月3日(日)

佐野美術館創立55周年・三島市制80周年 記念

愛しのほほえみ
―佐野美術館の人形コレクション

佐野美術館の人形コレクションより、雛人形を中心に、御所人形、嵯峨人形など日本の古人形、女性たちの手遊びのお相手をつとめた抱き人形、西洋のアンティークドール、近代の創作人形など、優品を厳選して展示します。人形たちの豊かな表情は私たちの心に染み入り、おもわず微笑みを誘われます。

特に今回は、新収蔵となった「おぼこ雛」(稚児雛)を初めて展示します。この雛は、京都を代表する雛師のひとり、近江屋文助(おうみや ぶんすけ)(近文(きんぶん))こと初代櫻木宗甫(さくらぎ そうほ)と、名工十二世面庄(めんしょう)こと面屋庄次郎(めんや しょうじろう)の作で、子供らしいふっくらとした顔立ちの中にもどこか気品あふれる雅な雛です。豪奢な装束と幼い表情の対比も面白く、普段目にする雛人形とは趣の異なる姿を堪能できることでしょう。

人形たちの明るい微笑みに包まれて春の日を過ごしてはいかがでしょうか。

■「愛しのほほえみ」展は写真撮影できます■
・撮影禁止マークのついた作品および、常設展示室の写真撮影はできません
・動画撮影はできません
・フラッシュ、三脚、自撮り棒の使用はご遠慮ください
・撮影する際は、他の来館者にご配慮ください



入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引