展覧会の詳細

光ミュージアム所蔵
美を競う 肉筆浮世絵の世界

令和元年9月7日(土)~令和元年10月27日(日)

日本独自の芸術として開花した浮世絵は、多色摺木版画の錦絵が広く知られていますが、肉筆浮世絵(にくひつうきよえ)は絵師が直接筆をとって、絹や紙に描いたものです。美人画が多く、切れ長の瞳、繊細な髪すじ、華やかな衣装の文様などに、絵師の確かな技と丹念な彩色を見ることができます。
光ミュージアム(岐阜県高山市)が所蔵する肉筆浮世絵は、約420点からなる一大コレクションです。江戸で人気の浮世絵師をはじめ、京都や大坂などの上方で活躍した絵師や、現存作の少ない絵師の作品も含まれており、これまで大規模に公開される機会はありませんでした。
このたび、膨大なコレクションから厳選した111点を初めて一挙公開し、江戸時代中期(17世紀)から明治時代(19世紀)に至る浮世絵の流れを概観いたします。この機会に是非ご覧下さい。

※会期中一部展示替えがあります(前期:9月7日~10月2日、後期:10月4日~27日)

入 館 料 一般・大学生1,000円 小・中・高校生500円
※毎週土曜日は小中学生無料
※9月16日(月・祝)敬老の日は65歳以上無料
※15名以上の団体は各2割引
※本展チケット(有料)半券のご提示で、会期中2回目以降の入館料2割引
開館時間 10:00~17:00(入館の受付は16:30まで)
休 館 日 木曜日
主  催 佐野美術館、三島市、三島市教育委員会、静岡新聞社・静岡放送
後  援 静岡県教育委員会
助  成 三島信用金庫
協  賛 伊豆箱根鉄道株式会社
特別協力 光ミュージアム
監  修 鈴木浩平(美術史家)、故・永田生慈(美術史家・北斎研究家)
企画協力 アートシステム

主な出品作品

葛飾北斎《日 龍 月》寛政12~文化5年(1800~08) 光ミュージアム蔵
藤麿《旅の女》享和~文化年間(1801~18)前期頃 光ミュージアム蔵
溪斎英泉《立ち美人》文政年間(1818~30)光ミュージアム蔵
祇園井特《紐を結ぶ女》文化年間(1804~18)光ミュージアム蔵

展示会構成

第1章「肉筆浮世絵の展開」

勝川春章《美人と達磨》天明7~8年(1787~88)頃 光ミュージアム蔵

第2章「百花繚乱・多彩な作品群」

歌川国芳《縁台美人》嘉永年間(1848~54)光ミュージアム蔵

第3章「上方と地方で描かれた肉筆浮世絵の展開」

祇園井特《子守》文化12年(1815)光ミュージアム蔵

同時展示

朱漆藤蒔絵打刀拵 明治時代 佐野美術館蔵

植物モチーフの刀装具

植物をモチーフとした江戸時代の刀装具を中心に、同時代の刀もあわせてご紹介します。

【主な作品】
刀装具
・朱漆藤蒔絵打刀拵 明治時代
・枝梅図鐔 江戸時代
・月竹図小柄 江戸時代
日本刀
・太刀 銘 肥前国住近江大掾藤原忠広 江戸時代
・刀 銘 相州住綱広 江戸時代
・脇指 銘 和泉守国貞/(菊紋)寛文八年二月日 江戸時代