“役に立たないもの、美しいと思わないものを、家に置いてはならない。”
100年以上前、イギリスの芸術家・思想家、ウィリアム・モリスはこのように言いました。
その思想はイギリスからじわじわと世界中に広がり、人々が日々の暮らしに目を向ける、ひとつのきっかけとなりました。
時を超え、九州は福岡で、陶芸家・アーティストの鹿児島睦(かごしままこと)も、人々の暮らしをよりよいものにしようと日々励んでいます。
今日よりも、もっといいものを。
オランダのグラフィックデザイナー・絵本作家、ディック・ブルーナが話していたように、鹿児島睦もまた、自分の日々を大切にしながら、ひとびとの暮らしをしあわせなものにしようと思いを巡らせています。
この展覧会は、陶芸作品を中心に、テキスタイル、版画など多彩な仕事で注目を集める鹿児島睦、初の大規模な展覧会です。会場は、「あさごはん」「ひるごはん」「ばんごはん」のテーブルに、動物や植物を豊かな色で愛らしく描いたさまざまな器が並びます。そのほか、ファッション、インテリア、フードなど、さまざまな領域でのコラボレーションを通じて生まれたプロダクツを「さんぽ」「おやすみなさい」など、日々の暮らしのシチュエーションで紹介していきます。
鹿児島睦が日々想う、わたしたちの「まいにち」を感じる、しあわせな時間をお楽しみください。