展覧会の詳細

佐野美術館のおひなさま

平成28年1月30日(土)~平成28年3月6日(日)

今ではすっかり春の年中行事となった「雛祭り」。もともと「ひな」には「小さな」という意味があり、源氏物語などには宮中の姫君が人形遊び、すなわち「ひいな遊び」をする場面などが出てきます。また人形は人の穢(けが)れを背負うものでもあり、冬と春の境目である三月三日の節供と人形遊びが結びついて、少女の健やかな成長を願う「雛祭り」が誕生しました。
雛祭りは江戸時代中期以降盛んになり、立派な冠や装束を身に着けた享保雛や、現在の雛人形の祖型ともいえる古今雛など、その時々の人々の好みが反映された雛人形は、人形技術の粋を極め、今なお見る人の心をとらえています。
本展では、江戸の名工と謳(うた)われた人形師・原舟月(はら しゅうげつ)の作と伝えられる古今雛や、江戸八丁堀の名物雛として多くの見物人を集めたという仁杉(ひとすぎ)家旧蔵の極小雛飾り、大正時代の豪華な御殿飾りなど、佐野美術館所蔵、寄託の雛人形が勢揃いします。
美しく気品あふれる人形の佇(たたず)まいとともに、うららかな春の一日をご堪能ください。

入 館 料 一般・大学生1,000円 小・中・高校生500円
※毎週土曜日小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
開館時間 10:00~17:00(入館の受付は16:30まで)
休 館 日 木曜休館(2/11は開館)
主  催 佐野美術館、三島市、三島市教育委員会
後  援 静岡県教育委員会
協  賛 伊豆箱根鉄道株式会社

同時展示

「伝統のわざ、工芸の美」「初お目見えの日本刀~近年の収蔵作品から~」

「伝統の技、工芸の美」は近現代の金工、竹工、人形など約15点を、「初お目見えの日本刀」は脇指《火車切広光》をはじめ約10点をご覧いただけます。