展覧会の詳細

佐野美術館創立50周年・三島市制75周年 記念

銅版画家・浜口陽三
やわらかな闇の中で

平成28年4月23日(土)~平成28年6月5日(日)

浜口陽三(はまぐち ようぞう)は日本を代表する銅版画家です。さくらんぼやてんとう虫などの小さなモチーフが、やわらかな闇に包まれて、静かな時間を刻んでいます。

21歳のときに東京美術学校を中退しパリに渡りますが、第二次世界大戦の開戦を受け帰国。戦後、病気療養の為に静岡県の伊豆半島にある蓮台寺(れんだいじ)温泉に2年程滞在し、その飾らない人柄で地元の人々と親しく交流しました。
その後1953年に再びパリへ渡り、創造的な作品を生み出す技法としてのカラーメゾチントを完成させ、独自の世界を開拓しました。

本展では、近年生家より発見された尋常小学校時代のスケッチや、30代から40代にかけて様々な表現を模索していた頃の油彩画をはじめ、カラーメゾチントの代表作「さくらんぼと青い鉢」「22のさくらんぼ」など約70点でその画業を振り返ります。

入 館 料 一般・大学生1,000円 小・中・高校生500円
※毎週土曜日・5月5日(木・祝)小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
開館時間 10:00~17:00(入館の受付は16:30まで)
休 館 日 木曜日(5月5日は開館)
主  催 佐野美術館、三島市、三島市教育委員会
後  援 静岡県教育委員会
協  賛 伊豆箱根鉄道株式会社

プロフィール

浜口陽三[はまぐち ようぞう 1909-2000]
和歌山県に生まれる。1950年代からメゾチントの制作に取り組み、その後1957年サンパウロ・ビエンナーレで大賞、1961年リュブリアナ国際版画展でグランプリなど、数々の国際展で受賞を重ねた、国際的に高い評価を受ける20世紀を代表する銅版画家である。

同時展示

平成27年度 常設展示室第五期/刃文いろいろ

3月12日(土)~6月5日(日)は、丁子、直刃、互の目、のたれ、皆焼(ひたつら)といった様々な刃文をご覧いただける刀剣を5点展示します。(展示替期間の4月18日(日)~4月22日(金)は休館です)

【出品作品】
刀 金象嵌銘 一文字/本阿(花押)
太刀 銘 因州住景長
太刀 銘 備州長船住景光
重要文化財 刀 無銘 正宗
重要美術品 脇指 銘 相模国住人広光/延文亖年七月日