イベント・文化講座情報

体験講座や講演会などの教育普及活動についての最新情報をお伝えします。

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能、絢爛豪華な装束と面
林原コレクションによる

日 時  

備前岡山藩は、寛永9年(1632)鳥取藩主であった池田光政(いけだ みつまさ)が一族による領地替えによって初代藩主となった、中国地方の雄藩です。池田家は、江戸時代を通じて能に親しんだことで知られており、特に二代綱政(つなまさ)、三代継政(つぐまさ)は、能役者を抱え、自ら舞い、多くの謡曲を書き記しています。

この池田家に伝わる能楽関係の資料は、現在は岡山市にある林原美術館の所蔵となり、同館の優れたコレクションの中核をなしています。殊に装束類は質・量ともに抜群で、重要文化財の桃山時代の貴重な装束や、唐織(からおり)、厚板(あついた)、縫箔(ぬいはく)、摺箔(すりはく)、鬘(かずら)帯、腰帯など多岐にわたる能装束、素襖(すおう)、肩衣(かたぎぬ)などの狂言装束は、その豪奢なデザインと高い技術において近世染織を代表し、また170面におよぶ能面、狂言面にも優れたものが多くみられます。

本展覧会では、林原コレクションより、能狂言装束の優品38領と鬘帯、腰帯、室町時代のものを含む能面、狂言面22面などを展示、歴代藩主の美意識によって揃えられた絢爛豪華な大名家の能の世界を紹介します。

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競演! 江戸の人気浮世絵師たち
―平木コレクション名品展

日 時  

平木コレクションは、国内外に知られる有数の浮世絵版画コレクションです。

実業家・平木信二氏は戦後、海外流出の危機にあったコレクションを日本に留め、昭和46年(1971)に財団法人平木浮世絵財団を設立しました。現在は、公益財団法人平木浮世絵財団・平木浮世絵美術館として、全国の美術館・博物館で公開しています。

本展は8000点もの所蔵品から厳選した重要美術品を含む約90点を、浮世絵の主な分野である美人画、役者絵、風景画、花鳥画の四つに分けて紹介します。美人画は錦絵の祖・鈴木春信(すずき はるのぶ)、黄金期に活躍した鳥居清長(とりい きよなが)・喜多川歌麿(きたがわ うたまろ)、役者絵は謎の絵師・東洲斎写楽(とうしゅうさい しゃらく)、風景画と花鳥画は浮世絵を世界に広めた葛飾北斎(かつしか ほくさい)や歌川広重(うたがわ ひろしげ)など、花形絵師たちの作品が揃います。

江戸の人々が夢中になって求めた人気者の“グラビア”や役者の“ブロマイド”であり、旅の“ガイド”ともいえる浮世絵に今、名品を通じて親しく触れてみませんか。

※会期中一部展示替えがあります。

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ミロコマチコ いきものたちの音がきこえる

日 時  

今、話題の絵本作家、ミロコマチコがやってきた!

彗星のごとく登場、名だたる絵本賞を総ナメにしている作家・ミロコマチコの大展覧会がやってきました。
画面からほとばしる奔放な線、目の覚めるような鮮やかな色、色、色…ミロコマチコは、この世の生き物たちを力強く描きます。

絵本作家として国内外で高く評価されるだけでなく、画家として個展を中心に多くの作品を発表し、天井絵や壁画などの大型作品やライブペインティングなど多方面で活躍するミロコマチコ。2014年には、伊勢丹クリスマスキャンペーンのメインビジュアルも手掛け、話題をさらいました。

本展では、最新作を含む絵本の原画をはじめ、絵画・立体作品など、ミロコマチコのすべてを見ることができます。
今もっとも注目の作家、ミロコマチコのライブ感あふれる展覧会に、ぜひお越しください!

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虫尽くし展

日 時  

花に舞う蝶(ちょう)、木陰の蝉(せみ)の音、稲田を渡る蜻蛉(とんぼ)―

日本人は虫の姿に季節の移ろいを感じてきました。また中国では虫の神秘な存在感が吉兆の徴(しるし)として尊ばれていました。

やがて日本は中国の思想に西洋の写生画法も取り入れて、虫をめぐる表現をより豊かなものとしていきました。

妖しくも美しい。そして多彩!古今のアートな虫たちが佐野美術館に集います。

【前期】9月9日(土)~10月4日(水)
【後期】10月6日(金)~11月5日(日)

※前期・後期で作品を一部入れ替えます。
※本展チケット(有料)半券のご提示で、会期中2回目以降の入館料2割引
本展で天下三槍のひとつ蜻蛉切(大笹穂槍 銘 藤原正真作、室町時代)を展示します。

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萩尾望都SF原画展 宇宙にあそび、異世界にはばたく

日 時  

1969年に『ルルとミミ』でデビュー以降、『ポーの一族』や『トーマの心臓』など不朽の名作を生み、幅広いジャンルを手掛けてきた萩尾望都。大島弓子など同時期に人気を集めた漫画家らとともに「花の24年組」と呼ばれ、1970年代の少女漫画黄金期を築きました。

そうした中で1975年に発表された『11人いる!』は、従来の少女漫画では例をみない本格的SF作品として、その華麗なる登場が当時の漫画界に衝撃を与えます。以後、『百億の昼と千億の夜』(原作:光瀬龍)、『スター・レッド』、『銀の三角』、『マージナル』、『バルバラ異界』などの名作を世に送り出し、今も多くのファンを魅了してやみません。

本展覧会では、日本の少女漫画史におけるSFの黎明期を担った萩尾望都のカラーイラストレーション、コミック生原稿など、約400点のSF原画が大集合。惑星に魅入られた奇跡の漫画家・萩尾望都が描きだした星々が煌(きらめ)く、夢の展示空間が実現します!

萩尾望都SF原画展 公式ページ(外部リンク・別ウィンドウ)

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上杉家の名刀と三十五腰

重要文化財 太刀 銘 一〈姫鶴一文字〉 鎌倉時代 米沢市上杉博物館蔵【展示期間:1月7日(日)~1月24日(水)】
日 時  

戦国時代の雄、上杉謙信(うえすぎ けんしん)は関東管領を継承し、天皇家・将軍家から多くの名刀を賜りました。上杉家が幾多の苦難を乗り越えながら、それらの名刀を何百年に渡り守り続けたことは驚嘆に値します。本展では、その蔵刀から選ばれたと伝わる三十五腰の刀剣を中心に、上杉家伝来の名刀を一堂にご覧頂きます。

「上杉家の名刀と三十五腰」展と「刀剣乱舞-ONLINE-」のコラボレーションがあります。お知らせはこちら

※会期中一部展示替えがあります。

【展覧会開催日程】
米沢市上杉博物館  2017年9月23日(土・祝)~10月22日(日)
埼玉県立歴史と民俗の博物館  2017年11月3日(金・祝)~12月10日(日)
佐野美術館  2018年1月7日(日)~2月18日(日)

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佐野美術館のおひなさま

《仁杉家旧蔵雛道具 貝桶》江戸時代 佐野美術館蔵
日 時  

佐野美術館所蔵・寄託の雛人形から、江戸の名工原舟月作と伝えられる古今雛、細緻な技から生まれた極小の雛道具、御所を忠実に模した豪華な御殿飾りなどを展示、優雅で華麗な雛の世界を紹介します。

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銅版画家・浜口陽三
やわらかな闇の中で

日 時  

浜口陽三(はまぐち ようぞう)は日本を代表する銅版画家です。さくらんぼやてんとう虫などの小さなモチーフが、やわらかな闇に包まれて、静かな時間を刻んでいます。

21歳のときに東京美術学校を中退しパリに渡りますが、第二次世界大戦の開戦を受け帰国。戦後、病気療養の為に静岡県の伊豆半島にある蓮台寺(れんだいじ)温泉に2年程滞在し、その飾らない人柄で地元の人々と親しく交流しました。
その後1953年に再びパリへ渡り、創造的な作品を生み出す技法としてのカラーメゾチントを完成させ、独自の世界を開拓しました。

本展では、近年生家より発見された尋常小学校時代のスケッチや、30代から40代にかけて様々な表現を模索していた頃の油彩画をはじめ、カラーメゾチントの代表作「さくらんぼと青い鉢」「22のさくらんぼ」など約70点でその画業を振り返ります。

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日本近代洋画の巨匠 和田英作展
こころの情を描く

日 時  

和田英作(わだ えいさく)(1874~1959)は、近代日本の絵画史上に大きな足跡を残した洋画家です。
和田は明治7年鹿児島県垂水(たるみず)村(現垂水市)に生まれ、明治27年に黒田清輝(くろだ せいき)の画塾に入門、東京美術学校(現東京藝術大学)を卒業しました。フランス留学から帰国後、東京美術学校教授(のち校長)に就任、多くの後進を育て、昭和18年(1943)に文化勲章を受章しました。

和田は多くの公務を担いながらも、制作にかける時間を大事にしました。ものの質感やモデルの生き方をも伝える描写力と、自然の光や影の移ろいをとらえる繊細な感覚を発揮して、数々の名作を生み出しました。

和田がとくに心惹かれた題材は富士山でした。昭和26年(1951)より静岡県清水(しみず)市(現静岡市清水区)三保に移住、84歳でこの世を去るまで、日々刻々と変化する富士山を描き続けました。

このたびゆかりの静岡の地において、修業期から最晩年までの代表作約80点による回顧展を開催します。教育者と画家の双方から、日本洋画の礎造りに尽力した和田の70年に及ぶ画業をたどります。

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杉山明博 造形の世界

日 時  

触れると優しく温かく、時に強靭であり、また柔らかくもある、多彩な表情をもつ「木」。たくさんある木の中からそれぞれの特色を読み取り、様々な造形を試みる作家、杉山明博の世界を紹介します。

長く学びと創造の研究に携わってきた杉山は、実際に手でかたちに触れて造ることの中から形成される、デザインの発想や創造性により作品を造り続けてきました。その中には、日常慣れ親しんだ「あかり」の造形や、日本美をあらわした「つなぎ」「くずし」といった型の造形化など、意味をかたちにしたものが少なくありません。また、鳥や動物など親しみやすいかたちの中にも、あっと驚くような仕掛けがたくさんあり、次々展開される杉山ワールドに大人も子どもも引き込まれていくことでしょう。

3部構成でおくる楽しくも不思議な造形世界。作者に紹介していただきましょう!

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横山大観 大気を描く

日 時  

近代日本画の巨匠・横山大観(よこやま たいかん)(1868~1958)の展覧会を開催します。

大観は明治元年、茨城県に水戸藩士の子として生まれました。22年に東京美術学校(現東京藝術大学)に入学、校長岡倉天心(おかくら てんしん)や狩野派の画家・橋本雅邦(はしもと がほう)らの教えを受けました。のちに日本美術院の創設に参加、新しい日本画の創造に取り組みました。線を使わず絵具の濃淡で空気や光の表現を試み「朦朧体(もうろうたい)」と批判されましたが、やがて日本の湿潤な大気や四季のうつろいを表すのに最もふさわしい画法へ深めていきました。そして大正3年(1914)に再興された日本美術院で独創性豊かな作品を次々と発表、昭和12年(1937)文化勲章を受章しました。

大観が最も多く題材としたのは富士山でした。千変万化しながら永遠の美しさを魅せる富士の姿を日本人の魂の象徴として、そこに自身が理想とする芸術の極みを重ね、昭和33年に89歳で生涯を閉じるまで、2000点におよぶ富士を描きました。

このたび、昭和20年(1945)から29年にかけて大観が熱海の伊豆山に住んでいたことから当地ゆかりの画家として、また大観の愛した富士を仰ぐ静岡の地における回顧展を開催いたします。修業期から晩年まで、富士をはじめ風景画や花鳥画を中心とした代表作約60点により、つねに芸術の高みを求めて、たゆまず挑み続けた70年の画業をたどります。

※会期中一部展示替えがあります。
※本展チケット(有料)半券のご提示で、会期中2回目以降の入館料を2割引します。

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名刀は語る 磨きの文化

日 時  

名刀が美しい輝きを放っているのは、鍛刀されてから今日に至るまでの数百年の間、絶えず磨き続けてきた人々がいたからです。この間、名刀は多くの人の手に渡り、それにふさわしい多くの物語が生まれました。「磨く」ことで輝きを得る刀と、名刀を持つことでそれに相応しい己になるべく自己を「磨く」人々がいたのです。
本展では日本人が培ってきた、磨くことによって素材の美しさを引き出す文化をテーマに、刀剣をはじめ、拵(こしらえ)に使用される金工技法や漆工技法も含めご紹介します。

※前期(11月12日~12月23日)・後期(1月7日~2月19日)で作品を一部入れ替えます。

主な出品作品
■重要文化財 秋草文黒漆太刀拵 室町時代 中 太刀 銘 豊後国行平作 鎌倉時代

前期展示[11月12日~12月23日]
■国宝 薙刀 銘 備前国長船住人長光造 鎌倉時代
■重要文化財 刀 無銘 正宗 鎌倉時代
■重要文化財 刀 金象嵌銘 備前国兼光/本阿弥(花押)〈名物 大兼光〉南北朝時代
■重要美術品 脇指 銘 相模国住人広光/康安二年十月日〈号 火車切〉南北朝時代 付 黒漆塗小サ刀拵 室町時代

後期展示[1月7日~2月19日]
■国宝 太刀 銘 一 鎌倉時代 個人蔵
■重要文化財 短刀 銘 国光 鎌倉時代 付 金梨子地葵紋蒔絵合口拵 江戸時代
■重要文化財 刀 朱銘 義弘/本阿(花押)〈名物 松井江〉鎌倉時代
■重要文化財 沈金獅子牡丹文長覆輪太刀拵 室町時代 個人蔵
■重要美術品 太刀 銘 来国俊 鎌倉時代

など、国宝重要文化財11点を含む約80点。

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佐野美術館のおひなさま
大きな雛人形と小さな雛道具

日 時  

女の子の健やかな成長を願っておこなわれる雛祭りは、平安時代の人形遊びなどに端を発し、江戸時代には雅な雛人形や細緻な蒔絵の雛道具を豪華に飾る形に発展しました。
恒例となりました「佐野美術館のおひなさま」展、今回は“大きな雛人形”と“小さな雛道具”を展示、多様な雛飾りをお楽しみいただきます。大きな雛人形は、江戸時代の名工・二代原舟月(はらしゅうげつ)作、高さ50センチ余りの内裏雛・五人囃子・随身の揃いを展示します。また雛道具研究家・川内由美子コレクションより、七澤(ななさわ)屋製を始めとする数千点にのぼる極小の雛飾りを展示します。
あわせて八丁堀の名物と謳(うた)われた仁杉(ひとすぎ)家旧蔵の雛飾り、家一軒より高価と伝わる大正時代の御殿飾り、江戸時代中期に流行した享保雛など、佐野美術館所蔵・寄託の雛人形と、御所人形、嵯峨人形など日本の人形を展示します。

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世界を魅了した「青」
浮世絵名品展

日 時  

《神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)》は葛飾北斎(かつしか ほくさい)の傑作「冨嶽三十六景(ふがくさんじゅうろっけい)」シリーズの一つとして広く知られます。とくに波を彩る濃く鮮やかな「青」が人々を強く印象づけています。このたび、浮世絵の青色絵具に焦点をあてた展覧会を開催します。
浮世絵は江戸時代初期(17世紀)に墨摺絵(すみずりえ)から始まり、18世紀半ば頃より多色摺へ変化を遂げました。様々な色彩の中でも「青」の発色は難しく、試行錯誤が重ねられました。まず鈴木春信(すずき はるのぶ)などの美人画に使われたのが露草青(つゆくさあお)でした。彩色時は美麗ですが植物染料のため退色しやすく水に滲(にじ)みやすいものでした。やがて東洲斎写楽(とうしゅうさい しゃらく)などの役者絵に藍(あい)が多く用いられるようになりました。藍は退色しませんが水に溶けず、濃い青から淡い青へと変化させる表現が困難でした。
その後登場したのがベルリンブルー(通称ベロ)でした。ベロは1704年にドイツで生まれた合成顔料で、日本へは18世紀後半に長崎へもたらされました。伊藤若冲や平賀源内の絵画作品の一部に、ベロ彩色の先行例が近年明らかになっていますが、最も効果的に活用されたのが北斎の「冨嶽三十六景」(文政12年(1829)より刊行)でした。ベロは変色せず水によく分散するため、鮮明な色を保ちつつ、青の濃淡で遠近感をもたらす表現が自由にできるようになり、浮世絵のさらなる隆盛へとつながっていきました。
本展は、東京・礫川(こいしかわ)浮世絵美術館所蔵の名品100余点により、浮世絵師たちが理想的な絵具を求めながら、多様かつ繊細な「青」の色彩表現を究めた足跡をたどります。

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岩合光昭写真展「ねこ歩き」

日 時  

世界で活躍する動物写真家・岩合光昭。40年以上撮影を続けるネコについて、「ネコの動きをみれば、ヒトの動きがみえてくる」と語ります。ヒトが歩む道はネコも一緒についてくる。ヒトの生き方や暮らし方がネコにも現れます。
本展は、イワゴーさんが近年訪れた国々や日本のネコたちの作品を中心に約130点を展示。素直でへそ曲がり、大胆で臆病、甘えたがりで素っ気ない、ネコたちとの出会いの旅をイワゴーさんと一緒に楽しんでいただけることでしょう。

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曽宮一念と山本丘人
海山(うみやま)を描く、その動と静

日 時  

海山を描き続けた洋画家・曽宮一念と日本画家・山本丘人。その表現は対照的です。
一念は刻々と変化する自然の姿を瞬時にとらえ描き出しました。キャンヴァスの上を躍動する線、澄んだ色づかいは、噴煙をかぶり、夕日を浴びた一念が体感したままの瑞々(みずみず)しさに溢(あふ)れています。
丘人は雄大な自然の彼方をじっと見据え、時をかけて描き上げました。絵絹の底から渋い光を放つ金銀彩、色と渾然一体となった筆あとは、丘人の心の裡(うち)から生み出された夢幻の情景を表しています。
油絵具の粘り強さを生かした伸びやかな一念の作品と、岩絵具の奥深い煌(きら)めきが刻まれた時を示す丘人の作品。画材も作風も異なる二人の代表作約70点が、初めて一堂に会します。油彩画と日本画の特性を生かしつつ、ともに自然への深い観照から作品を創り上げた二人の足跡をたどります。

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宮西達也ワンダーランド展
ヘンテコリンな絵本の仲間たち

日 時  

大胆な筆遣いと鮮やかな色彩で大人気の絵本作家、宮西達也さん。ふるさと静岡での初めての大きな展覧会です。
200万部を超える大ヒットとなったティラノサウルスシリーズ(『おまえ うまそうだな』ほか)、正義の味方がおとうさん!?子育てに奮闘するウルトラマンに声援を送りたい『おとうさんはウルトラマン』シリーズ、小学校の国語の教科書にも載っている名作『にゃーご』など、子どもたちが大好きな、ユニークでヘンテコリンなキャラクターが勢ぞろい!展覧会スペシャル企画、ティラノサウルスと『おとうさんはウルトラマン』シリーズの初コラボ作品も登場します。
宮西さんの絵本には、この世で一番大切なものは、強い力でもお金でもなく、「優しさと思いやり」なんだという気持ちがあふれています。楽しく、明るく、最後にグッときて泣けてくる、不思議な宮西ワールドにようこそ!

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備前刀剣王国

日 時  

備前国(岡山県)にはいずれ劣らぬ名工が名を連ね、鍛造された刀剣の質・量ともに他国を圧倒します。
同地は古代より鉄の産地として知られ、12世紀に日本刀独特の形が完成してからの約400年間には、友成(ともなり)、正恒(まさつね)、吉房(よしふさ)、光忠(みつただ)、長光(ながみつ)、兼光(かねみつ)、祐定(すけさだ)らが活躍し、古備前物・一文字(いちもんじ)派・長船(おさふね)派という大きな流派が誕生しました。彼らは源平合戦、蒙古襲来、南北朝の動乱といった日本の政変と呼応して、各時代の刀剣の潮流を生み出し、更に主要流派に属さない元重(もとしげ)、長義(ながよし/ちょうぎ)といった名工や「小反(こぞ)り物」と呼ばれる一群の活躍は備前刀工の層の厚さを物語っています。
本展では日本を代表する名刀を中心に、輝かしい備前刀剣王国の400年をご覧いただきます。

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佐野美術館のおひなさま

日 時  

今ではすっかり春の年中行事となった「雛祭り」。もともと「ひな」には「小さな」という意味があり、源氏物語などには宮中の姫君が人形遊び、すなわち「ひいな遊び」をする場面などが出てきます。また人形は人の穢(けが)れを背負うものでもあり、冬と春の境目である三月三日の節供と人形遊びが結びついて、少女の健やかな成長を願う「雛祭り」が誕生しました。
雛祭りは江戸時代中期以降盛んになり、立派な冠や装束を身に着けた享保雛や、現在の雛人形の祖型ともいえる古今雛など、その時々の人々の好みが反映された雛人形は、人形技術の粋を極め、今なお見る人の心をとらえています。
本展では、江戸の名工と謳(うた)われた人形師・原舟月(はら しゅうげつ)の作と伝えられる古今雛や、江戸八丁堀の名物雛として多くの見物人を集めたという仁杉(ひとすぎ)家旧蔵の極小雛飾り、大正時代の豪華な御殿飾りなど、佐野美術館所蔵、寄託の雛人形が勢揃いします。
美しく気品あふれる人形の佇(たたず)まいとともに、うららかな春の一日をご堪能ください。

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没後10年 「長新太の脳内地図」展

日 時  

漫画家、イラストレーター、エッセイスト…多彩な才能をいかんなく発揮し、八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍をした絵本作家・長新太。とぼけたユーモアと、“ナンセンスな”センスあふれる独特の作風で、日本の絵本界に新境地をひらいたことで知られています。
長新太の頭の中には、ありえないほど大きなモノや、突然出現する摩訶(まか)不思議なシロモノや、想像を超えたおかしなヒトビトがいっぱい詰まっていたらしいのです。それらは融通無碍(ゆうずうむげ)な発想によって生命を吹き込まれ、目にも鮮やかな色彩と自在な線とでこの世に送り出されました。これほど子供のように奔放な世界を創り出した作家は、長新太をおいて他にありません。
本展は、「イマジネーション」「センスとナンセンス」の2部構成で、絵本原画、漫画原画、創作のための資料など約250点を展示します。没後10年を経てなお、あらゆる人々を魅了し続ける長新太の創作の秘密をとくとご覧ください。

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追憶の美人 日本画家・鏑木清方
日 時  

美人画の巨匠、鏑木清方(かぶらき・きよかた)(1878~1972)の展覧会を開催します。
清方は明治11年東京の神田に生まれました。江戸の余韻を残す地で、家族とともに芝居を楽しみ、小説家で『やまと新聞』を創設した父のもとで少年時代を過ごしました。
13歳のとき日本画家・水野年方に入門し、新聞や雑誌の挿絵画家として人気を博しましたが、明治30年代より日本画の制作に取り組み、文展や帝展などの官展を中心に作品を発表しました。昭和2年(1927)に帝国美術院賞、昭和29年(1954)に文化勲章を受章。現在、鎌倉市鏑木清方記念美術館がある雪ノ下の地で昭和47年(1972)に93歳の生涯を閉じるまで、日本画の重鎮として活躍しました。
清方は明治から大正、昭和と世の中が大きく変貌した時代にあって、日本の古きよき文化や風習が失われていくのを惜しみ、幼いころより親しんだ明治期の風俗や芝居などを生涯のテーマとして描き続けました。清方の描く女性像は、もの思う眼差しや繊細な指先、柔らかな物腰に内なる情感を込めた、美人画における至高の境地と称されています。
本展は修業期の挿絵から官展出品の代表作まで約80点を展示します。挿絵画から日本画へ、活動の舞台を移しながらも一筋に究めた清方の美人画の世界を堪能していただきたいと思います。

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写真展「昭和」

日 時  

大正モダニズムの光が残る時期から、戦争、敗戦後の混乱、高度経済成長と、激動の時代をたどった「昭和」。その一瞬一瞬の輝きをとらえた写真展です。
雑誌の黄金期をにない、第一線で活躍した木村伊兵衛(きむら いへえ)、土門拳(どもん けん)、濱谷浩(はまや ひろし)、林忠彦(はやし ただひこ)、芳賀日出男(はが ひでお)、長野重一(ながの しげいち)、田沼武能(たぬま たけよし)、熊切圭介(くまきり けいすけ)の8人の写真家と、入江泰吉(いりえ たいきち)〈奈良〉、緑川洋一(みどりかわ よういち)〈瀬戸内〉、浅野喜市(あさの きいち)〈京都〉ら、各地で活動を続けた写真家。日本を代表するこれらの写真家の名作が一堂に会します。
戦前・戦中の暮らし、戦後復興期からオリンピック・万博に沸いた高度経済成長期までの約170点の作品を展示。そこには、たくましく生き抜く日本人の姿が鮮やかに写し留められています。

出品写真家
木村伊兵衛
入江泰吉
土門拳
浅野喜市
濱谷浩
緑川洋一
林忠彦
芳賀日出男
長野重一
田沼武能
熊切圭介

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一枚の紙から生まれる奇跡
吉澤章 創作折り紙の世界

日 時  

世界的な創作折り紙作家、吉澤章(1911~2005)は、90余年の生涯をかけて独自の創作の世界を築き上げました。
様々な動物や鳥、植物、星の神話や恐竜たち、人の姿や心の動きなど、具象から抽象まで幅広いテーマが表現されました。ものの形が、折線で構成された立体作品となって生まれた吉澤折り紙。それは吉澤章が、祈りの造形としてこの世に送り出した生命ある作品たちです。見る人に優しく温かい感じを与える作品は、「ORIGAMI」として広く国内外で知られ、多くの創作折り紙の後継者が育っています。
神の声を聞き、森羅万象を折り上げることを許された吉澤章。本展では、代表作品300点余によりその求道の人生を振り返ります。

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超絶技巧! 明治工芸の粋(すい)

日 時  

鋭い観察眼から生まれた本物と見紛うほどのリアリティ、文様をミリ単位で刻み、彩色し、装飾を施す繊細な手仕事――明治時代、表現力・技術ともに最高レベルに達した日本の工芸品は、万国博覧会に出品され海外の人々を驚嘆させました。多くは外国の収集家や美術館に買い上げられたため、日本で目にする機会はほとんどありませんでした。
その知られざる存在となりつつあった明治の工芸に魅了されたのが村田理如(むらた まさゆき)氏です。村田氏は1980年代後半、出張先のニューヨークの骨董商で日本の印籠に出会ったことをきっかけに収集を始め、2000年京都に清水三年坂美術館を設立。現在、1万点を超えるコレクションを築き上げています。
本展は、村田コレクションから並河靖之(なみかわ やすゆき)らの七宝、正阿弥勝義(しょうあみ かつよし)らの金工、柴田是真(しばた ぜしん)・白山松哉(しらやま しょうさい)らの漆工、旭玉山(あさひ ぎょくざん)・安藤緑山(あんどう ろくざん)の木彫・牙彫をはじめ、京薩摩の焼きものや印籠、刺繍絵画など厳選した約160点により、明治の工芸家たちの気概を表した「超絶技巧」の世界を展観します。

  【出品作品ジャンル】
  七宝
  金工
  漆工
  薩摩
  刀装具
  自在
  牙彫・木彫
  印籠
  刺繍絵画

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ひとの縁は、ものの縁
―初公開の矢部コレクション―

日 時  

織田信長が長篠の戦いでの功を賞して奥平信昌に与えた一文字の太刀や、天下三名槍の一つ「蜻蛉切」。静岡県沼津の実業家・矢部利雄氏(1905~1996)が一代で築き上げたコレクションを、このたび初公開いたします。
国宝・重要文化財を含む刀剣・刀装具は言うに及ばず、仏教絵画や風俗図、陶芸などいずれのジャンルにも、それぞれの時代の佇まいを伝える優品が並びます。朱と黒の景色が見事な室町時代の根来塗(ねごろぬり)の数々も、コレクションを形成する重要な柱の一つです。
矢部氏は熱心に家業を営み、茶道や刀剣を通して地元のコレクターと交流を深める一方、沼津御用邸や千本松原の別荘地を訪れる東京の文化人と親しく交わり、自らの美意識を磨きました。
乗り物酔いがひどく、列車で東京や大阪へ出向いた回数は数える程。ほとんど沼津から出ることなくこの充実したコレクションを成したことにも驚嘆させられます。矢部家にはよく目利きと呼ばれる人々が訪れ、話に華を咲かせていたといいます。様々な人との縁を得、ものとの縁を結んで成されたコレクションをぜひお楽しみください。

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花のお江戸の雛飾り
極小美の世界

日 時  

高さ10㎝ほどの愛らしい内裏雛、精巧な蒔絵がほどこされた極小の雛道具。
このたび佐野美術館に新しく収蔵された雛飾りは、もと江戸八丁堀の与力、仁杉(ひとすぎ)家に伝わったもので、明治に入って人手を転々とし、一時は「わかもと」創業家の長尾よねの鎌倉美術館に飾られていました。その後アメリカのコレクターの手に渡り、近年日本に買い戻されたのです。
内裏雛は公家の装束を写した有職(ゆうそく)雛。京都への注文品であろうこの雛は、やさしく気品あるお顔が魅力です。細緻な技を駆使した雛道具には、特注品と思われるものも多々あり、中には上野池之端の七澤屋(ななさわや)の超高級品も多く含まれています。
さらに雛道具として珍しいのは、実際に動く櫓(やぐら)時計です。錘を掛けると、時計上部の点鐘がかすかにチンと鳴って時を刻み始めます。
雅な世界と精巧な江戸の職人技、粋を極めた極小の美をご堪能ください。

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画業65年記念 赤堀尚展 
―赤の軌跡

日 時  

洋画家・赤堀尚の画業65年を記念して、ゆかりの地における初の本格的な展覧会を開催します。
赤堀尚は1927年(昭和2)、現在の静岡県沼津市内浦に生まれました。東京藝術大学油画科で梅原龍三郎、林武、山口薫らに学び、専攻科修了後、二度のフランス留学を通じて創作の基礎を築きました。立軌会(りゅうきかい)を主な作品発表の場に、現代洋画界の第一線で活躍しています。
赤堀尚の作品の澄んだ色彩、躍動する筆致は、モチーフから受けた作者の心の高揚です。それは現場に立ち、生きた素材を前にした時の、湧き上がる感興や内なる声を絵筆に託し描き出す、制作の姿勢から生まれています。
このたび、藝大時代から最新作まで、厳選した油彩画・水彩画約80点を展示します。赤堀尚の画道一筋の歩みと、新たな創造への情熱を燃やす85歳の今を、ぜひご覧ください。

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プチファーブル
熊田千佳慕の世界

日 時  

生き物たちの姿をまるで生きているかのように細密に描いた生物画家、熊田千佳慕。生涯ファーブルを尊敬し、虫たちの世界を同じ高さから等身大に描ききり、「日本のプチファーブル」と呼ばれました。
千佳慕は、幼いころから絵を描くことと小さな生き物たちに触れるのが大好きでした。美術学校を卒業後、グラフィックデザインの仕事を経て、絵描きの道に入りました。絵本作家として多くの外国の物語を紹介し高い評価をうけましたが、代表作は、ライフワークとなったファーブル昆虫記を絵本にするという仕事『ファーブル昆虫記の虫たち』の74作品です。数本の筆の穂先に少量の絵具をつけて細密に描いていく技法は、昆虫記に登場する虫たちの姿をリアルに生き生きとよみがえらせました。
「私は虫であり、虫は私である」と小さな生命を慈しみ、その世界に溶け込んで絵を描いた千佳慕。生き物たちへの愛にあふれた作品の数々をお楽しみください。

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岩合光昭写真展「いぬ」

日 時  

「走ること、待つこと、従うこと」

自然の中で人間とともに生きる犬を、写真家・岩合光昭は「完璧な存在」といいます。人と犬の関係は古く、地球上、人の暮らしがある場所ではいつも犬が一緒でした。日本人と日本犬は、ともに約1万年を暮らしてきたといわれます。列島をうつろう四季のようなさりげなさで、長い間共に歩んできたのです。また、主人である人と犬とはよく似るともいいます。人が犬に似ていくのか、犬が人に似てくるのか、それとも似たもの同士がはじめから惹かれあうのか――。いずれにしても、人と犬の間には、歴史がはぐくんだ深く強い絆があるようです。
本展は、写真家・岩合光昭が40年に及ぶ写真家生活の中で追い続けてきた犬たちを一堂に集めました。堂々たる風格の柴犬をはじめとする、天然記念物の日本犬6犬種。それぞれに個性あふれる魅力をたたえた姿で愛犬家に人気の高い世界の犬たち。また、地球上のいたるところで街角に溶け込んで人と一緒に生きる犬や極地や大自然の中でたくましく生きる迫力に満ちた犬たちを、約120点の写真作品で余すことなくご紹介いたします。

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生誕200年記念 清麿展

日 時  

源清麿(みなもと きよまろ)は、幕末に活躍した日本刀の名匠です。
清麿の魅力は、澄んだ地鉄(じがね)の柔らかさと刃文(はもん)の躍動感にあります。澄んだ地鉄は良質の鉄を使い、その鉄の性質を十分に活かす熟練した腕を、刃文の躍動感は作刀に生涯をかけた清麿という刀工の心意気を感じさせます。
清麿は文化10年(1813)信州小諸(こもろ)藩の郷士の次男として生まれ、兄の影響で作刀を始めました。婿養子に入り一男をもうけましたが、刀への情熱を捨てきれず、妻子を郷里に残し江戸に出て、作刀修行に邁進しました。そして清麿の刀は多くの人々の求めるところとなったのです。
しかし人気絶頂の中、嘉永7年(1855)清麿は四谷の自宅で自らの命を絶ちました。その原因については多くの憶測が飛び交いましたが、今なお謎のままです。
清麿が18歳で作刀の道に入り42歳で自ら死を選ぶまで、ひたすらに歩み続けた刀の道。その中で生み出された選りすぐりの名刀約50点を一堂に展示します。
※木曜休館

主な出品作品
■脇指 銘 天然子完利 二十七歳造之/一貫斎正行十八造之 文政十三年四月日
■短刀 銘 まつよい/天保十年正行造
■脇指 銘 正行/天保十一子年十月十三日太々土壇拂
■薙刀 銘 於長門國正行製/天保十四年二月日
■太刀 銘 為窪田清音君 山浦環源清麿製/弘化丙午年八月日 [重要美術品]
■刀  銘 源清麿/弘化三年八月日
■大小 銘 源清麿/嘉永元年八月日〈号 一期一腰〉
■刀  銘 源清麿/嘉永二年八月日
■短刀 銘 源清麿/嘉永三年八月日
■太刀 銘 清麿/嘉永三年十二月吉日
■刀  銘 源清麿/嘉永七年正月日(絶作)〈切付銘〉切手山田源蔵/安政三年十月廿三日於千住太々土壇拂

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高島屋コレクション きもの・装いの美

日 時  

【前期展示】
10月12日(土)~11月20日(水)
【後期展示】
11月22日(金)~12月23日(月)

天保2(1831)年、京都烏丸の地に創業した老舗百貨店・高島屋。呉服の高島屋の大きな柱となったのは「百選会(ひゃくせんかい)」と「上品會(じょうぼんかい)」というふたつの新作発表会でした。
「百選会」は大正2(1913)年に始まり、その時の流行色と社会状況に根差したテーマを高島屋が設定し、全国の染色業者に個性豊かな着物のデザインを競わせるというものです。審査の過程には当時の文化人たちも参加し、数千点の応募作から選ばれた着物は呉服のみならずファッション全般の流行を担うこととなりました。
その一方で、昭和11年(1936)年から、織・染・繍・絞・絣の染織五芸を老舗業者が競う「上品會」を開催しました。この回は、流行に流されることなく至高の技を継承することを第一義と考え、発表作は全て高島屋が買い取って販売するという、まさに呉服の高島屋の真骨頂と言うべき会です。
本展では、高島屋史料館の所蔵する両会の出品作から、時代の息吹を感じる百選会と、伝統的な技を究め現在も続く上品會の着物約100点を展示します。日本の着物において美の創造と継承とを目指した高島屋の神髄に触れていただきたいと思います。

※木曜休館
※前期・後期で作品を入れ替えます。

◎きもの特典/会期中、和装でご来場の方に粗品をプレゼントします。

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戦国アバンギャルドとその昇華
兜 KABUTO

日 時  

織田信長、次いで豊臣秀吉が天下統一を目指していた群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)の時代。下克上も夢ではない実力主義の世界に生きた猛者(もさ)たちは、あまたの逸話とともに新たな時代の扉を開きました。そして彼らの型に捉われない生き様は、戦の晴れ姿である兜に、かつてない斬新な形を生み出しました。
伊達正宗は額に三日月を頂き、黒田長政は雄々しい水牛の角を生やした兜をかぶる。その発想力・具現力が生み出した鮮烈な造形は、単なる奇抜さだけでなく、高い見識によって洗練された緊張感を漂わせています。
続く江戸時代、その独創性はより細密さを増し、刀を納める鞘(さや)やその周辺の小柄(こづか)、小刀、鐔(つば)などで新たな発展を見せました。
戦国の世に花開き、太平の世で成熟した、サムライ・アバンギャルドをご堪能ください。

会期中一部展示替えがあります。

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辻村寿三郎人形展 平家物語縁起 

日 時  

日本を代表する人形師、辻村寿三郎。これまでにも歴史に翻弄され語り継がれてきた人々の姿を数多く人形に作りあげてきました。今回の展覧会では、平家物語をテーマに壮大な人形絵巻が繰り広げられます。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり…」で始まる平家物語。主人公・平清盛はまさに驕れる者であり、盛者必衰の理により滅びたのだとされています。しかし寿三郎は、「清盛は日本史上、最も魅力ある人間の一人だ」と言います。「歴史のみが真実ではない」という思いから、綿密な取材を重ね、史実を見つめ直し、そこから見えてきた清盛の姿や彼を取り巻く人間模様を人形に託して、新たな「平家物語縁起」を創り上げました。独自の解釈と豊かな想像力から生まれた人形たちは、私たちに知られざる清盛像を見せてくれることでしょう。
本展は、寿三郎の集大成とも言うべき「平家物語縁起」を始め、仏像など渾身の作品を一堂に会した、必見の展覧会です。見る者自身の心が映し出されるほど、人の心を持った人形たち。その世界を堪能していただきたいと思います。

※木曜休館

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小村雪岱 江戸の残り香

日 時  

小村雪岱(1887~1940)は、大正から昭和初期にかけて活躍した日本画家です。

明治20年埼玉県川越に生まれ、東京美術学校(現東京藝術大学)で下村観山に学びました。卒業後は古画模写に従事し伝統絵画を学びつつ、資生堂意匠部に勤め、ロゴマークやパッケージデザインの仕事に関わりました。

雪岱が画才を発揮したのは、装丁や挿絵の世界でした。泉鏡花の著書『日本橋』の装丁を手掛けたところ評判となり、以降、多くの新聞や雑誌、小説を飾り、さらには歌舞伎や新劇の舞台美術、映画の時代考証にもたずさわりました。

とりわけ雪岱の作品が賞賛されたのは女性表現でした。余白をいかした簡潔な構図の中に、細くたおやかな線で女性をとらえました。繊細可憐なうちにほのかな色香をたたえた姿は、江戸中期の浮世絵師・鈴木春信になぞらえて「昭和の春信」と称され、竹久夢二や鏑木清方とともに人気を博しましたが、昭和15年54歳で急逝しました。

このたび、京都・清水三年坂美術館コレクションから、肉筆画、版画、挿絵や舞台装置の原画、装丁本など、約300点を紹介します。再評価の動きが高まりつつある今、初公開を多数含む作品を通して、まだ知られざる雪岱美人の世界をご覧いただきたいと思います。

※本展覧会会期中、当館所蔵作品の展示はありません

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祈りの形
古代から現代へ、人の心の在り方

日 時  

「祈り」という行為は、古代の呪術的な表現からはじまり、神や仏への帰依によって、様々な形を生み出しました。本展覧会では、古鏡や土器、平安時代(12世紀)の大日如来坐像(重要文化財)をはじめとする仏像や仏画のほか、仏教芸術を荘厳するために発達した截金技法による現代作品など、当館の収蔵作品の中から時代やジャンルを超えて「祈りの形」をご紹介します。その中には皆さまからのリクエストの多い刀の作品も含まれます。古墳から出土した供献用の刀をはじめ、武器としての側面を強め、所有者のステイタスともなった日本刀の名品の数々をご覧ください。
数千年、数百年の時を越えて、今私達に守り伝えられた祈りの形を通して、先人の心に思いを馳せて頂ければと思います。

※木曜休館

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第3回 日本刀の匠たち 私の最高傑作

日 時  

日本刀は、武士の魂として、また日本人の精神の象徴として、千余年の歴史を通じ尊ばれてきました。現在その卓越した技術は、日本の近現代工業の発展の源として、世界の関心を集めています。現代刀工・職方を集めた展覧会として3回目となる本展では、日本刀の技を継承し、新たな創造の世界へと精進する刀工とそれに携わる職人たち41名の“最高傑作”を紹介します。また今回は特別展示として、昨年逝去された刀身彫刻・苔口仙琇氏の凛とした気品あふれる作品をご鑑賞いただきます。
あわせて鋼作り・鍛錬・小刀焼入れなど日本刀製作の工程や、研ぎ・鞘作り・刀身彫刻などの仕事を、見学・体験できる講座も多数開催します。現代に生きる伝統の優れた技とその心を受け止めていただければ幸いです。
※木曜休館

出品作家 50音順・敬称略
《刀工》
赤松伸咲  安藤広康  石田四郎國壽  伊藤重光
江住有俊  大野義光  尾川兼圀  尾川兼國
月山貞伸  加藤慎平  川崎晶平  川島一城
河内一平  木村兼光  工藤将成  久保善博
佐々木胤成  下島房宙  宗勉  宗昌親
高橋恒厳  高見太郎國一  田中貞德  田中貞豊
廣木弘邦  堀井胤匡  松川清直  真鍋純平
二代源正光  宮入小左衛門行平  明珍宗裕  吉田康隆
《職方》
柏木重光(刀身彫刻) 片山重恒(刀身彫刻)
飯山捲仙(柄巻師)  野口沙耶(白銀師)  廣井章久(鞘師)
泉公士郎(彫金師) 川島義之(彫金師)  福與裕毅(彫金師)  栁川清次(彫金師)

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岩合光昭写真展「ねこ」

©MITSUAKI IWAGO
日 時  

「ネコが幸せになればヒトも幸せになり、地球も幸せになる!」と語る写真家・岩合光昭。私たちの身近に暮らす猫たちの表情豊かな姿を写し出すその写真は、幅広い年代層から絶大な人気を集め、人々の心をとらえてやみません。

『岩合光昭写真展~ねこ~』は、岩合光昭が40年以上に及ぶ写真家人生の中で撮り続けてきた猫たちを、一堂に集めた展覧会です。

旅先で出会った猫たちと、あたかも会話を交わしながら撮影したような作品には、自由で、愛らしく、誇り高い猫たちが見事に活写され、見るものに得もいわれぬ温かい気持ちを与えてくれます。

愛くるしくもたくましい猫たちのベストショットとともに、若き日の岩合さんと一緒に暮らした猫「海(かい)ちゃん」、さらに猫島として知られる田代島を撮影した最新作「ハートのしっぽ」各シリーズから精選した写真作品約150点で構成いたします。

※木曜休館(5/3は開館)

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伊藤尚未 電気美術倶楽部

日 時  

電線をくるくる巻くと磁石になるんだ―――。静岡の豊かな自然に囲まれた生活の中で、自然界の不思議に心惹かれ、自由闊達(かったつ)に育った伊藤少年は、子どもの時に大阪万博で見た太陽の塔に衝撃を受けます。「なんだこれは!」造形の力に圧倒された経験は、後に自然科学とアートという伊藤作品の二つの柱となりました。

常識を少し斜めからみた時の面白さ、当然のことを疑問に思う気持ち、それが伊藤尚未の原点であり、全ての作品に共通する魅力です。
螺旋(らせん)シリーズと呼ばれる作品は、「方向性のない球体に2つの方向性を持つ螺旋を組み合わせたら?」という好奇心から。光を用いた作品は、静物デッサンをしながら感じた「なぜ影を描かなくてはいけないんだ!ネガティブな!」という不満から、それぞれ生み出されました。

「クスッ」と笑えて、「へーェ」と言える。私たちの日常のものの見方を少し変えて見せてくれる伊藤尚未の作品は、体験しなければ魅力が伝わらないものばかりです。現代アート初心者の方も、どうぞお気軽にご覧ください。

※木曜休館

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