開催中の展覧会

「鹿児島睦 まいにち」展

令和6年2月24日(土)~令和6年4月14日(日)

「鹿児島睦 まいにち」展 メインビジュアル


鹿児島睦が日々想う、

わたしたちの
「まいにち」を感じる、
しあわせな時間を。

 

“役に立たないもの、美しいと思わないものを、家に置いてはならない”

100年以上前、イギリスの芸術家・思想家、ウィリアム・モリスはこのように言いました。その思想はイギリスからじわじわと世界中に広がり、人々が日々の暮らしに目を向ける、ひとつのきっかけとなりました。
時を超え、九州は福岡で、陶芸家・アーティストの鹿児島睦(かごしま・まこと、1967年生まれ)も、人々の暮らしをよりよいものにしようと日々励んでいます。

この展覧会は、陶芸作品を中心に、テキスタイル、版画など多彩な仕事で注目を集める鹿児島睦、初の大規模な展覧会です。会場は、「あさごはん」「ひるごはん」「ばんごはん」の大きなテーブルに、動物や植物を豊かな色で愛らしく描いた約200点の器が並びます。そのほか、ファッション、インテリア、フードなどの領域でのコラボレーションから生まれたさまざまなプロダクツを、「さんぽ」「おやすみなさい」など、日々の暮らしのシチュエーションで紹介していきます。

展覧会図録やオリジナルグッズも多数販売します。

 

巡回について、詳しくはこちら(外部リンク)

 

【本展は一部を除き展覧会場で写真・動画撮影ができます】
※陶芸作品の真上からの撮影は禁止です
※歩きながらの動画撮影は禁止です
※フラッシュ、三脚、自撮り棒のご使用はできません
※撮影した画像を営利目的で利用することはできません
※他の来館者の鑑賞を妨げるような撮影はご遠慮ください
※人物が写真に写っている場合、投稿・公開の際に肖像権に触れる場合があるのでご注意ください

 

入 館 料 一般・大学生1,100円 小・中・高校生550円
※土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
開館時間 10:00~17:00(入館の受付は16:30まで)
休 館 日 木曜日
主  催 佐野美術館、三島市、三島市教育委員会
後  援 静岡県教育委員会
協  賛 伊豆箱根鉄道株式会社
企画制作 西日本新聞イベントサービス、ブルーシープ

プロフィール

鹿児島睦[かごしま まこと]
陶芸家・アーティスト
1967年 福岡県生まれ

美術大学卒業後、インテリア会社に勤務しディスプレイやマネージメントを担当。2002年より福岡市内にある自身のアトリエにて陶器やファブリック、版画などを中心に制作。日本国内のみならず、L.A.、台北、ロンドンなどで個展を開催、近年では世界中にファンが広がっている。作品制作の他、国内外のブランドへ図案の提供も行っており、陶器にとどまらずファブリックやペーパーなど様々なプロダクトを発表。また、国際的なアートプロジェクトへの参加や、空間への壁画制作など活動の幅は多岐に渡る。

主な出品作品

「鹿児島睦 まいにち」展のための器 2023年
「鹿児島睦 まいにち」展のための器 2023年
「鹿児島睦 まいにち」展のための器 2023年
「鹿児島睦 まいにち」展のための器 2023年

展示会構成

動物や植物をモチーフにした新作の器

プレート 2023年 撮影:田附勝

鹿児島睦は、器は使うものであり、見るものでもあると考え、色や形を決め、草花や生き物をモチーフにした絵皿を制作しています。

陶芸家として独立した2002年以降、色々な素材や技法を試しながら現在の作風を確立し、国内外から注目を集めています。

器には、プレートや鉢を中心に、丸や四角、オーバルなどさまざまな形、大きさがあります。

地色は黒、ピンク、黄色、緑、白など。存在感のあるマットな手触りの器それぞれの形に合わせて、線彫りや蝋抜きなどの技法を使いながら、10色ほどの顔料で生き物と草花がグラフィカルに描かれています。

犬や猫、ライオンから蛇やユニコーンといったさまざまな生き物と、抽象的で伸びやかな草花は普遍的で、使う者、見る者の想像力を広げます。

国内外のブランドとコラボレーションしたプロダクツや作品

Keramikstudion × 鹿児島睦 フラワーベース「En Liten Vän」2018年

鹿児島睦は国内外のファッション、インテリア、フードなど、さまざまな領域でのコラボレーションを行いプロダクツや作品を多数生み出しています。

創業1905年の京都の帆布かばん店・一澤信三郎帆布とはオリジナルの図案を用いた帆布を2013年以降複数回にわたり制作しています。動植物を散りばめた図案は、ハンドメイドの器とは異なる画面構成で、布地への染めならではの鮮やかな色づかいが目を引きます。

フラワーベース「En Liten Vän」は、2018年から続く、スウェーデンの製陶工場グスタフスベリ社(Keramikstudion Gustavsberg)との花器のシリーズ。鹿児島が原型となる動物の造形とデザインを行い、現地で型を作り成形し、職人が一点ずつ絵付けを施し生産されています。

本展では、新作を含む約100点のプロダクツや作品を紹介します。

映像や資料で紹介する「鹿児島睦のまいにち」

掻き落とし 撮影:田附勝

鹿児島睦は、造形作家だった祖父の影響を受け、美術大学で陶芸科を専攻。卒業後はインテリアショップで勤務したのち、2002年に陶芸家として独立しました。現在は福岡市内に2つの拠点を持ち、制作を続けています。

展覧会の最後に、日々制作を続ける映像や、アトリエに飾られたアイテムなどから、鹿児島睦の制作の背景にあるものを紹介します。

鹿児島睦の器と作家・梨木香歩の文による新作絵本『蛇の棲む水たまり』

参考:市立伊丹ミュージアムの展示風景(2023年6月30日~8月27日)

「馬は群れを出て 森に入り
その森を出て 次の森に入る手前で
蛇の棲む 水たまりを見つけた」

作家の梨木香歩が、鹿児島睦の器を見て物語を書き下ろし、1冊の絵本が生まれました。

豊かな草花が生茂る森に暮らす蛇、馬、猫、トリケラトプスなどの生き物。鹿児島が作る器に息づく生命が動き出し、ひとつの物語に向かいます。物語を受け取った鹿児島睦は、何度も読んで反芻し、ラストシーンに新しい一枚を制作しました。

展覧会では、物語の中に分け入るように言葉と器を展示し、新しい鑑賞体験を提案します。

佐野美術館でのライブペインティング

参考:市立伊丹ミュージアムでのライブペインティング(2023年6月30日実施)

鹿児島睦さん来館記念イベント ライブペインティング」を2月24日(土)に開催し、完成作品を会期中1階ロビーに展示します。

「まいにち」を豊かにするオリジナルグッズ 

「鹿児島睦 まいにち」展 オリジナルグッズ

アパレル、ステーショナリー、雑貨、フードなど、「まいにち」を豊かにするオリジナルグッズを多数用意します。絵柄の多くは本展描き下ろし。鹿児島が推薦した作り手を含め、丁寧な手仕事や伝統工芸とのコラボレーションから実現したアイテムも、ミュージアムショップに並びます。

同時展示

仁杉家旧蔵雛飾り 犬筥 江戸時代 佐野美術館蔵

仁杉家の雛飾り―極小美の世界―

常設展示室の展示

江戸八丁堀の名物といわれた仁杉家旧蔵の
極小雛道具を展示します。

チケットについて

前売券販売所(2月23日まで):一般・大学生800円  小・中・高校生400円

■佐野美術館(2月22日まで 休館日にご注意ください)
■セブン-イレブン(チケットぴあ/Pコード:686-724)
■ファミリーマート(CNプレイガイド[マルチコピー機]にて直接ご購入ください)

当日割引券発売所(展覧会会期中):各1割引

■伊豆箱根鉄道駿豆線有人駅
■セブン-イレブン(チケットぴあ/Pコード:686-724)
■ファミリーマート(CNプレイガイド[マルチコピー機]にて直接ご購入ください)