雛の宴 京都丸平の人形と有職造花の雅
同時開催:佐野美術館のおひなさま
平成23年2月26日(土)〜4月10日(日)
約250年にわたり京都で人形司を営む丸平(まるへい)大木人形店は、当代で七世を数える老舗です。公家のしきたりである有職を基本とし、装束はじめ調度品に至るまで品格あふれる雅な人形作りを続けてきました。
丸平の雛は、面庄、猪山といった創業以来屈指の名工による頭(かしら)を使い、艶やかな衣裳を着せ付けて作られますが、つややかな胡粉の肌と、ほのかな色香ただよう美しい顔立ちとで他の追随を許さぬ品位にあふれ、宮家、華族、財閥などの名家に永く愛されてきました。
本展出品作は、有職造花師大木素十氏のコレクションです。有職造花とは、本来節句など御所の行事を飾る絹地の造花で、室町時代より続く伝統技術です。大木氏はこの技を現代に伝える第一人者で、所蔵の雛人形は十一世、十二世面庄や二世猪山などが遺した頭を用い、当代丸平によって仕上げられています。
官女や随身といったお付きの人形たちや、童形の雛十五人揃い、毅然として白馬にまたがる「馬上の大将」などもあわせて展示し、絢爛豪華な有職造花とともに、京都に息づく日本の伝統美の世界をご紹介します。
10:00〜17:00(入館の受付は16:30まで) 木曜休館
一般・大学生1,000円(750円) 小・中・高校生500円(400円)
※( )内は2月25日までの前売り料金
※毎週土曜日は小中学生無料
※15名以上の団体は各2割引
主催:佐野美術館、三島市、三島市教育委員会
後援:静岡県教育委員会
協賛:伊豆箱根鉄道株式会社
享保雛 江戸時代後期 個人蔵 野口園生「夕餉時」昭和42年
佐野美術館所蔵、
寄託の雛人形・雛道具、
郷土人形、近代の創作人形等を
展示いたします。
■大木素十氏 有職造花ギャラリートーク&制作実演
日時:2月26日(土) 14:00〜15:30
講師:大木素十(有職造花師)
会場:(ギャラリートーク)佐野美術館2階展示室/(制作実演)佐野美術館講堂 15:00〜
※
申込不要・聴講無料・ギャラリートークは入館券をお求めの上、展示室入口にお集まりください。
※4月9日(土)・10日(日)にも大木素十さんが来館予定です。
■担当学芸員のギャラリートーク
日時:会期中毎週土曜日(2/26、4/9を除く) 14:00〜
会場:佐野美術館2階展示室
※
申込不要・聴講無料・入館券をお求めの上、展示室入口にお集まりください。
さのび子どもくらぶまつり
地震に伴い、本イベントは中止とさせていただきます。(3/16)
〜さのび子どもくらぶの1年の活動を紹介します。
すみ絵、呈茶、フラワーアレンジメントの体験コーナーもあるよ!〜
日時:3月19日(土)・20日(日) 10:00〜15:00
会場:佐野美術館講堂・1Fロビー
※申込不要・見学参加自由(体験コーナーは有料)。どなたでもご参加いただけます。